石積み職人
2011.02.28
少しずつ気候も良くなってきて、「酒井西の家」の梅も花が付き始めています。
気候が良くなってきたので、庭の事を書きます。
家の顔となる正面には出来るだけ塀で覆ったり、インターフォンやポストを付けるためだけに存在する門柱などの出っ張りはつけたくないと思うのだが、インターフォンやポストも実際は必要な物。
必要ならばそれをデザインしてプラスにするのが私の仕事。
それで土留めの石積みと一体化したポストとインターフォンのための低めの出っ張りが誕生した。
黒い固まりはインターフォンを仕込んだポストで、図面を描いて鉄工所に頼んで作ってもらった。
そして、気になっている人は気になっているはず、その下の石積み。
これは、庭の施工を頼んだグランド工房島田さんが見付けてきた職人さんにお願いした。
熊本の鹿北石で、小端積みという積み方である。
職人さんが即興で積んでいく。
この見事な石積みの表情は職人さんの経験とセンスが生み出した図面では表現できない世界なのです。
自然の物を相手にするときは図面や言葉だけでは表現できない世界が存在するものだ。
class 新田
せっかくなので小端積みの様子。
施工前に鹿北まで石積みを見に行った時、職人さんが石置き場で即興で積み出した。
そこに石があれば積みたくなるのが職人魂。
5分ほど積み続けていた。